2004年 03月 06日
ROBO-ONE |
ROBO-ONEは個人および個人のチームによる自律型ヒューマノイド・ロボットに絞っており、大学や企業の研究者から中学生まで様々な参加者があり、製作者だけでなく観客にも楽しめる娯楽イベントとしての性格も重視している。
同コンテストの主要な目的は、ビジネスモデルの開拓、民間企業の活性化、パートナーイメージの向上である。自作ロボット・ビジネスに関わっている人々が、他のロボコンよりもROBO-ONEを重視しているため、同コンテストについて少し詳しく書きたい。http://www.robo-one.com/
ROBO -ONEは、2002年2月に第1回が開催されて以来、同年8月の第2回、2003年2月第3回、同8月第4回と、非常に新しいコンテストであるにも関わらず、賞金が100万円と高額であり、かつ開催場所が日本科学未来館と川崎産業振興会館と公的な場所で行われ、第1回目のゲストに上海交通大学や国防科学技術大学の教授などを招いたためか、一挙に有名なコンテストとなった。
ROBO-ONEの発案者の西村輝一は、いすゞ中央研究所第1エンジン部の部長である。自動車という多種多様な技術の統合製品を扱っているためか、個人が多種多様な技術を組み合わせて作るロボットの技術開発、人材育成に高い意欲を持つようだ。
西村によれば、技術者の創造性を発揮するために、あまり細かい規格を決めないようにしており、さらに技術レベル向上を狙って、毎回、ロボットの規格や競技内容を変更している。審査員もロボット開発者だけでなく、ソフトウェア開発者、メーカー営業担当者、販売店長、雑誌編集者など、ロボット・ビジネスを多角的に考えられるような人々を選んでいる。
西村は、参加者だけでなく、観客も楽しめるイベントを目指して、ショーとしての質の向上も望んでいるが、あまり、この点では進歩が見られず、劇団や広告代理店などにも協賛企業になってもらい、審査員として参加してもらう必要がありそうだ。
* ROBO-ONE協賛企業例
(株) ベストテクノロジー、ツクモロボコンマガジン館、オーム社ロボコンマガジン、(株)デジタルリンク、(株)バンダイ、エムエスシーソフトウェア式会社、 (株)イトーレイネツ、ヒロセ電機(株)、富士通オートメーション(株)、(株)深川スタジオ、オートデスク(株)、日本ベンチャーキャピタル(株)、サイバネットシステム(株)、日本工学院八王子専門学校、(株)イクシスリサーチ、(有)姫路ソフトワークス、近藤科学(株)、ゾーン(有)。
RoboCup委員会メンバーと比較するべきではないかも知れないが、正統派・アカデミック派に対する野生派とでもいうべき面々で、最初から、自作ないし小型ロボットによるビジネスを考えている。この中で面白いのは富士通オートメーションの存在だ。
富士通全体の悩みとして、「機能を強調しても普通の人々には受けない。面白さとか楽しさを売ると買い叩かれないが、富士通にはそのノウハウがない」ため、熱狂的なマニアの集まるROBO-ONEで学ぼうとしているように見える。
* ROBO-ONEアジア大会
第2 回目のROBO-ONEから韓国からの参加者が出場しており、技術レベルの高さに注目が集まっていた。2003年5月に韓国のブサンで24台のロボットが参加し、うち日本からは7台が参加し、韓国からは17台が参加した。優勝は韓国、2位と3位が日本、4位が韓国だった。
日本からの参加者はROBO-ONE常連の強豪たちだったから、韓国のロボット製作者たちのレベルは日本に劣らないようだ。この次の国際大会については未定。
* ROBO-ONE宇宙大会
ROBO-ONEは2010年に月でロボコンを開催する予定だ。日本、韓国、中国、オーストラリア、米国などから参加チームを集め、人間は地球にいたまま、月上のロボットを操作する予定。
この大会実行には様々な障害が予想され、まだ内容が決まっていないが、2005年には開催が発表されるとのこと。
同コンテストの主要な目的は、ビジネスモデルの開拓、民間企業の活性化、パートナーイメージの向上である。自作ロボット・ビジネスに関わっている人々が、他のロボコンよりもROBO-ONEを重視しているため、同コンテストについて少し詳しく書きたい。http://www.robo-one.com/
ROBO -ONEは、2002年2月に第1回が開催されて以来、同年8月の第2回、2003年2月第3回、同8月第4回と、非常に新しいコンテストであるにも関わらず、賞金が100万円と高額であり、かつ開催場所が日本科学未来館と川崎産業振興会館と公的な場所で行われ、第1回目のゲストに上海交通大学や国防科学技術大学の教授などを招いたためか、一挙に有名なコンテストとなった。
ROBO-ONEの発案者の西村輝一は、いすゞ中央研究所第1エンジン部の部長である。自動車という多種多様な技術の統合製品を扱っているためか、個人が多種多様な技術を組み合わせて作るロボットの技術開発、人材育成に高い意欲を持つようだ。
西村によれば、技術者の創造性を発揮するために、あまり細かい規格を決めないようにしており、さらに技術レベル向上を狙って、毎回、ロボットの規格や競技内容を変更している。審査員もロボット開発者だけでなく、ソフトウェア開発者、メーカー営業担当者、販売店長、雑誌編集者など、ロボット・ビジネスを多角的に考えられるような人々を選んでいる。
西村は、参加者だけでなく、観客も楽しめるイベントを目指して、ショーとしての質の向上も望んでいるが、あまり、この点では進歩が見られず、劇団や広告代理店などにも協賛企業になってもらい、審査員として参加してもらう必要がありそうだ。
* ROBO-ONE協賛企業例
(株) ベストテクノロジー、ツクモロボコンマガジン館、オーム社ロボコンマガジン、(株)デジタルリンク、(株)バンダイ、エムエスシーソフトウェア式会社、 (株)イトーレイネツ、ヒロセ電機(株)、富士通オートメーション(株)、(株)深川スタジオ、オートデスク(株)、日本ベンチャーキャピタル(株)、サイバネットシステム(株)、日本工学院八王子専門学校、(株)イクシスリサーチ、(有)姫路ソフトワークス、近藤科学(株)、ゾーン(有)。
RoboCup委員会メンバーと比較するべきではないかも知れないが、正統派・アカデミック派に対する野生派とでもいうべき面々で、最初から、自作ないし小型ロボットによるビジネスを考えている。この中で面白いのは富士通オートメーションの存在だ。
富士通全体の悩みとして、「機能を強調しても普通の人々には受けない。面白さとか楽しさを売ると買い叩かれないが、富士通にはそのノウハウがない」ため、熱狂的なマニアの集まるROBO-ONEで学ぼうとしているように見える。
* ROBO-ONEアジア大会
第2 回目のROBO-ONEから韓国からの参加者が出場しており、技術レベルの高さに注目が集まっていた。2003年5月に韓国のブサンで24台のロボットが参加し、うち日本からは7台が参加し、韓国からは17台が参加した。優勝は韓国、2位と3位が日本、4位が韓国だった。
日本からの参加者はROBO-ONE常連の強豪たちだったから、韓国のロボット製作者たちのレベルは日本に劣らないようだ。この次の国際大会については未定。
* ROBO-ONE宇宙大会
ROBO-ONEは2010年に月でロボコンを開催する予定だ。日本、韓国、中国、オーストラリア、米国などから参加チームを集め、人間は地球にいたまま、月上のロボットを操作する予定。
この大会実行には様々な障害が予想され、まだ内容が決まっていないが、2005年には開催が発表されるとのこと。
by entrepartners
| 2004-03-06 20:44
| 自作ロボット産業